鴨川福音教会網憲: Kamogawa Church Principles and Basic Policies

鴨川福音教会網憲

 

鴨川福音教会は単立超教派のキリスト教会として次の網憲を遵奉する。

第1 旧約及び新約の聖書を神の啓示として信じ、救いを得る要道を載せたものと信じる。

第2 主イエス・キリストの命じられた教理を説き、洗礼及び聖餐の二聖礼典を行ない、且つその訓戒を遵奉する。

第3 キリスト教各教派間の和解と一致を目指し、まず神の国と神の義を求める祈りと礼拝を遵奉する。

第4 他宗教との対話と協調に努力し、神の愛による世界平和実現の為にキリストと共に祈り、その為の諸活動に奉仕する。

 

基本方針第一条

 

われわれは、超教派教会として地球的なキリストの福音宣布を目的とする。

 

基本方針第二条

 

教会は、福音宣教の使命に生きるものである。この福音は教会のかしらであられる主イエス・キリストによって現実となってきた神の救いの道である。われわれは、この宣教の使命達成のために全力を挙げて努力する。

 

基本方針第三条

 

われわれは、聖礼典と説教を中核とする礼拝を重んじる。そして、この礼拝において常に明らかにされる福音理解が教会のすべての営みを生かすものとなるように願い求める。

 

基本方針第四条

われわれは、諸教派で任じられた聖職、神父、牧師、司祭、伝道師、長老の聖使命を尊重する。それと共に、聖職者を含むすべての教会員が、その賜物を生かして、自主的・積極的な奉仕・協力をなしうるように心掛ける。

基本方針第五条

 

われわれは、受入れるすべての人の結婚式を始めとした冠婚葬祭にもキリストの愛をもって積極的に参加し、祈りと御言葉をもって説教と礼拝を重んじて、福音の宣布に努める。

 

基本方針第六条

 

われわれは、それぞれに与えられた霊の賜物を生かし、それを用いて、聖徒の交わり、すなわち主のものとして生きる信仰者の共同体である教会を形成するために最善の努力をする。そのために教会学校、神学校、各種委員会、各種団体、また各地域の組織に積極的に加わり、教会員が相互に主の恩恵と慰めを語り合い、助け合う共同の生活を形作り、われわれになしうる限りの伝道・奉仕に生きるように心を合わせて協力する。しかも、そのすべてのわざにおいて、祈りに励み、祈りの共同体としての教会であり続けることができるように願う。

 

基本方針第七条

 

今日の世界に生きるわれわれは、それぞれに生かされている場所において、主なるキリストが与えて下さったキリスト者の自由に生き、愛に生き、福音にふさわしい生活を確立するように努力する。そのために互いに助け合い、励まし合いたいと願う。また献身のしるしとして献財に心を注ぎ、教会の力が強められるように心を尽くす。

 

 

教会の成り立ちと運営

 

当鴨川福音教会は、上記網憲を遵奉し上記の祈りに心を合わせ、基本方針によって生きようとするすべてのキリスト者を教会員として迎える。教派を問わず、今まで交わってきた教会に属しながらも当教会に参加し自主的に自由に交わる事ができる。当教会は設立「聖職者会」と教会員全員による「総会」を設ける。「聖職者会」では代表牧師を一名置く。「聖職者会」と「総会」の開催と教会の運営等に関しての詳細は、「鴨川福音教会法規」に定める。

設立代表牧師  ダニエル アラケリアン

鴨川福音教会法規

 

序文

 

鴨川福音教会は超教派のキリスト教会として4項の教会網憲を遵奉し、七条の基本方針に基づき、平成2003年2月14日に行なわれた総会で次のような法規を定めた。

 

第1条      (代表牧師及び副代表牧師)

 

1) 代表牧師は、当教会を代表し、必要に応じて司牧する。

2)代表牧師は、満30才以上の牧師の中から、聖職者会で選挙する。

3)代表牧師は、必要があると認めるときは、副代表牧師を2名まで置くことができる。その場合、聖職者会で過半数の承認を求めなければならない。副代表牧師は代表牧師の職務を補佐し、必要な時は代表牧師の職務を代行する。

 

第2条      (牧師)

 

1)牧師は、当教会及び結婚式場であるチャペル等で司牧及び司式をする。

2)当教会の牧師を志願するものは、司祭あるいは教師等に準ずる聖職者であるか、教派に関わらずキリスト教の神学にある程度精通し宣教経験を5年以上有する者で、牧師3名以上の推薦を求めなければならない。

3)代表牧師は、当教会の3名以上の聖職者から推薦を受けた志願者に面接して質問し、適当と認めた者を、父と子と聖霊の御名によって按手し、按手の証としての牧師認定書を与えるものとする。

 

第3条 (特志伝道師)

 

1)特志伝道師は、当教会及びチャペル等で福音を宣布し、伝道に励む。

2)当教会の特志伝道師を志願するものは、受聖餐者であり、牧師あるいは特志伝道師3名以上の推薦を求めなければならない。

3)代表牧師は、聖職者から推薦を受けた志願者に面接して質問し、適当と認めた者を、父と子と聖霊の御名によって認定式を行い、認定書を与えるものとする。

第4条 (信徒)

 

1)当教会において、父と子と聖霊またはイエス・キリストの御名によって洗礼を受けた者を信徒とする。

2)当教会以外の教会において、父と子と聖霊又はイエス・キリストの御名によって洗礼を受けた者を信徒として受け入れることができる。

 

第5条      (総会)

 

1)定期総会は、2年ごとに1回、代表牧師が召集する。

2)代表牧師は、聖職者会にはかり、期日・場所及び議案を決定する。

3)代表牧師は、聖職者会の3分の1以上から請求があったときは、臨時総会の招集をしなければならない。

 

第6条      (聖職者会)

 

1)聖職者会は、当教会の網憲を遵奉する牧師及び牧師に準ずる聖職者で組織する。

2)代表牧師は、聖職者会の議長となり年に2回以上聖職者会を招集する。

3)聖職者会の期日と場所は代表牧師が決定する。

4)代表牧師は3名以上の牧師より請求があったときは、早急に聖職者会を招集しなければならない。

 

第7条      (教会事務所と主事)

 

1) 教会事務所は、当教会の網憲と法規及び総会と聖職者会の議決に基づき、代表牧師の指揮の下で当教会の運営に必要な事務を司る。

2) 主事は、当教会の牧師又は特志伝道師の中から代表牧師が総会の承認を得て任命され、教会事務所を管理する。第8条 (常任の委員)

 

第8条

 

1)当教会に次のような常任の委員を置くことができる。

 

(1)   祈祷書編纂委員

(2)   教会委員

(3)   伝道委員

(4)   聖礼典委員

(5)   財務委員

(6)   会計監査委員

(7)   懲戒委員

 

2)委員は、聖職者会が指名し、総会の承認を経て代表牧師が任命する。

 

第9条      (礼拝)

 

1)当教会は網憲に賛同する諸教派の礼拝に参加・協賛する。当教会独自の礼拝堂として使用する建物は代表牧師によって聖別されなければならない。当教会は牧師の家庭の一室をその小さな礼拝堂として聖別し、仮定教会を使用することを奨励する。

2)公祷・聖礼典及びその他の諸式の執行において用いる祈祷書・聖歌及び聖書は、聖職者会で禁止されたもの以外は、主礼者の祈りと責任において自由に定めることができる。

 

第10条(財政)

 

1)当教会の財政においては、信徒の献金及び賛同者の寄付が主たる財源となる。

2)教会はその使命に反しない限りで事業を行い、収益することができる。

3)当教会の会計年度は1月1日に始まり12月31日に終わる。事務局の主事は財務委員と共に毎会計年度の教会予算を作成し、聖職者会の議決を経なければならない。

4)事務局の主事は財務担当者と共に収入支出の決算その他財政に関する報告を、会計監査を受け、その監査報告と共に聖職者会及び総会に提出し、承認を得なければならない。

 

第11条(懲戒)

 

1)聖職者及び特志伝道師は、そのなされた行為あるいは一定の行為をなされないことが次の各項の一つに該当するときは、懲戒を受ける。

 

(1)網憲・基本方針・この法規に違反すること。

(2)按手式又は認定式において約束したことに違反すること。

(3)その他著しく不道徳又は不正であること。

 

2)信徒は、そのなされた行為あるいは一定の行為をなされないことが次の一つに該当するときは、懲戒を受ける。

 

(1)網憲・基本方針・この法規に違反すること。

(2)その他著しく不道徳又は不正であること。

 

3)聖職者及び特志伝道師の懲戒は次の3種とする。

 

(1)戒告。

(2)1ヶ月以上3年以下の有期停職。

(3)免職。

 

4)信徒に対する懲戒は、次の2種とする。

 

(1)戒告。

(2)陪餐の停止。

 

5)当教会の聖職者及び16才以上の信徒は、当教会の聖職者及び信徒について懲戒の事由があるときは、事務局又は懲戒委員に懲戒を求める申し立てをすることができる。

 

6)懲戒を求める申し立てがなされた場合、代表牧師・主事及び懲戒委員が申立人及び被申立人の面接及びその他の調査を行い、公開の審判廷を開催して審判を下す。懲戒する審判が下されたときには、聖職者会の過半数の承認を経て登録簿に記載し、執行する。

 

第12条(登録簿)

 

当教会の登録簿は、次の各号に掲げるものとする。

 

(1)  聖職簿

(2)  特志伝道師簿

(3)  信徒簿

(4)  洗礼志願者簿

第13条(改正)

 

この法規の改正は、聖職者会の出席者の3分の2以上の賛成で起案され、総会

出席者の3分の2以上の多数により施行される。

 

特志伝道師認定式

 

(1)資格と準備

当教会の特志伝道師又は牧師3名以上の推薦を受け、鴨川福音教会の網憲・基本方針及び法規を理解し受け入れる者を、当教会の特志伝道師となる資格を有するものとする。代表牧師或いはその職務を代表する副代表牧師は資格を確認し、資格者に面接して認定式に臨む準備を促す。

資格者は認定式に当たっては、身を清め祈って準備する。

 

(2)按主任命式

司式者 :「愛する兄弟よ、私たちは教名・姓名○○○師をこの教会の特志伝道師に任ずるためにここに集まりました。」

 

<約束と支持>

 

司式者 :「あなたは当教会及び結婚式場のチャペルで牧師を代理して牧者に絶えず学びながら、司牧及び司式をする特志伝道師の義務を果たすことを約束しますか?」

新任牧師:「約束します。」

司式者 :「ここに集いし証人である皆さんは、教名・姓名○○○師を特志伝道師として支持しますか?」

会衆  :「支持します。」

 

<祈り>

 

司式者 :「愛する兄弟よ、全能の神が今、教会の特志伝道師の職に召されたこの僕を受け、祝福して下さるように祈りましょう。」

司式者 :「父なる神よ、」

参式者 :「哀れみをお与え下さい。」

司式者 :「全ての罪、悪魔の誘惑、高慢、偽善、妬み、憎しみ、恨み、又、心を頑なにし、主の御言葉と戒めを軽んじる全ての事から」

参式者 :「主よ、お救い下さい。」

司式者 :「主なる神よ、聖なる教会を治め導き、愛と真理で満たし、御心をなさしめて下さい。」

参式者 :「主よ、お聞き下さい。」

司式者 :「全ての迷っている人、欺かれた人、心の閉ざされている人を真の道

に導いて下さい。」

参式者 :「主よ、お聞き下さい。」

司式者 :「どうか信仰をもって願う祈りを受け入れ、わたし達が御旨を行な

う事ができますように。主キリストによってお願い致します。」

参式者 :「主よ、お聞き下さい。」

 

<特志伝道師志願者の聖別・按手>

 

*司式者は臨席する補佐者と共に立つ。特志伝道師志願者は司式者の前に進み出てひざまずく。参式者は立つ。司式者は特志伝道師志願者に向かって手を延べて言う。

 

司式者 :「全能の父よ、あなたが広く世界に全人類の救いと一致(平和・統一)のために、聖なる公会を主の聖なる民、祝福された国として建てられたことを賛美します。あなたが、信仰の使徒又は大祭司、魂の大牧者として、一人の御子イエス・キリストをお与え下さった事を賛美します。御子が死に勝ち、天に昇り、聖徒たちを整えて奉仕の業を行なわせ、主の教会に委ねられた務めを分かち合うために、御名によって聖別するこの主の僕をお召し下さったことを感謝します。」

 

*司式者は新任特志伝道師の頭に手を置いて言う。臨席する他の牧師・特志伝道師も共に手を置く。

 

司式者 :「鴨川福音教会における特志伝道師の務めと働きのために、主の僕、教名・姓名○○○は、に聖霊を注いで下さい。今、この教会の特志伝道師に任じられる僕を祝福し、主と公会に良く仕え、御名の栄光を現すことができますように、父と子と聖霊の御名によって按手致します。

アーメン。」

参式者 :「主よ、お聞き下さい。」

 

(3)特志伝道師の認可式

 

*  新任特志伝道師に聖書・祈祷書・網憲と活動方針・法規を渡し言う。

 

司式者 :「教名・姓名○○○、この聖書を受け、御言葉を宣べる人となりなさい。この網憲・法規を受け、超教派の教会に奉仕する拠りどころとし、また超教派の教会の会議に参与しなさい。」

 

<牧師認定書の朗読>

 

*  代表牧師は特志伝道師認定書に署名し、印を押し、認定書を朗読し、新任特志伝道師に手渡す。

 

司式者 :「教名・姓名○○○師、当教会を代表して、この特志伝道師認定書を渡します。全ての人に御言葉を宣べ教え、又わたし達の宣教師となり、公祷・聖奠を真心で執り行い、祈りと御言葉をもって結婚式等を執り行って下さい。」

 

*  代表牧師は新任特志伝道師を参式者に紹介する。新任特志伝道師はひざまずいて祈る。

 

新任特志:主なる神よ、私の屋根の下にあなたをお入れする資格はありませ

伝道師  ん。しかしあなたは僕を召して公会に仕えることをお許し下さ

います。私は今、体も魂も主に献げ、力の限り主にお仕えします。常に御言葉を宣べ、委ねられた人々を救いの道に進ませることができますように。祈るときは、私の信仰を奮い起こし、賛美するときには私の愛と感謝を高め、説教するときには語るべき思いと言葉を与えて下さい。聖なる御言葉が明らかにされ、その輝きによって世界が皆、主の祝福された御国に入ることができますように、主イエス・キリストによってお願い致します。

アーメン。

This entry was posted in About Kamogawa Church. Bookmark the permalink.

Comments are closed.